« 熊本地震のお見舞い申し上げます。 | メイン | 台風 »

2016年8月28日 (日)

天文雑学メルマガより

 久しぶりのブログです。焼酎情報を、と思ったのですが、今日のメルマガを記録

したかったので、天文雑学のメルマガよりです。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ★【星座】天頂に 明るく輝く
こと座ベガ
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
夏の夜空のヒロイン「織姫星」。
織姫星は、「こと座」α星ベガです。

「七夕の星、まだ見えるの?」

はい。
伝統的七夕は、太陽暦では、7月末~8月末です。
太陽暦の7月7日より、今頃の方が
七夕の星は見やすいですね。

「あぁ、夜、9時頃には天頂付近へ来るね。
 宮城県仙台市から見えると丁度天頂だ!」

はい、そうですね。
仙台のJリーグのサッカーチームは
「ベガルタ」というそうですが、
「ベガ」と「アルタイル」の名前から
きているそうです。

「へぇ~・・・さすが七夕の街だね」

「こと座」は、全天に88個ある星座の中で、
唯一の楽器の星座です。

「お琴の星座なの?」

日本の「琴」ではなく
西洋の竪琴ハープの原型になった
ライラと言う楽器えすね。

「ハープか・・・」

琴の持ち主は、ギリシャ神話に登場する
ことの名人オルフェウスでした。
今回は、「こと座」の物語をお話しましょう。

===

琴の名人オルフェウス。
美しい妻エウリディケと二人仲良く
暮らしておりました。

しかし、エウリディケは、
毒蛇にかまれて死んでしまいます。

彼は、亡くなった妻を追って
黄泉の国への旅を決意しました。

普通、生きた人間は黄泉の国へは入れません。
番人が行く手を阻もうとすると
オルフェウスは得意の琴を奏でました。
オルフェウスの琴の音の美しさに聞きほれた番人は、
彼を通してくれました。

オルフェウスは、
黄泉の国の王ハデスの前に進み出ると
「愛する妻を返して欲しい」と訴えました。
しかし、ハデスは
「死んだ者を返すことはできない」と拒みます。
オルフェウスは、ハデスの前でも琴を奏で、
自身の思いを伝えました。

ハデスの妻のペルセポネは、
オルフェウスの琴の音に心を動かされ
ハデスにエウリディケを返してやるよう
進言しました。

ハデスは、
「オルフェウスよ。
 妻のエウリディケを返すにあたり
 一つ条件を出そう。
 地上に到着するまでは、
 決して妻の顔を見てはいけない。
 エウリディケは、
 お前の後を必ずついて行かせるから。
 決して振り返ってはならない。
 良いな」
とオルフェウスに約束させました。

オルフェウスは、喜びました。
苦労の旅路は報われたのです。
地上への道のりは長く険しいものでしたが、
帰り道は、彼の行く手を阻むものはありません。
地上まで戻れば、
妻は自分の元へと返ってくるのです。

しかし、オルフェウスは、妙なことに気づきました。
エウリディケの足音がしない?
洞窟に響く足音は、自分のものだけに思えました。
自分が立ち止まると足音も止まります。

「オカシイ・・・
 そういえば、ハデスは『死者を返したくない』と
 言っていた。
 もしかして、
 『エウリディケを返す』というのは嘘では?
 地獄への道のりは長く遠い。
 地上へ戻れば諦めるとでも思ったのだろうか」

オルフェウスが地上に近づくにつれて
ハデスへの疑いの気持ちは
どんどん大きくなりました。

そして、地上の光が一筋見えたその時、
オルフェウスは堪らず、
後ろを振り返ってしまいました。

「しまった!」

そこには、悲しそうな妻エウリディケの姿が
ありました。
オルフェウスは、手を伸ばしましたが、
それよりも速く彼女は地獄の闇へと
呑み込まれてしまいました。

オルフェウスは、悲しみのうちに琴を打ち捨て、
その琴は、神の手により天に上げられました。

これが、こと座。
今でも天の川の畔で、
寂しい音色を独り、奏でています。

・・・・・・・・・・・・・・・・なんとも物悲しい「ベガ」の

お話しでした。

 鹿児島では、あちこちの蔵で新酒造りが始まっています。

台風が心配です。甲信、関東、東北の皆様くれぐれもお気を付けください

ませ。早めに電灯、水、食料品を準備して、厳重な戸締りをして、外へ出

ない事です。テレビを見ていますと、大風の中不用意に出歩いていますよね。

屋根なんか風の中上るなんてもってのほかです。南国の私達が、大雪に慣れ

ないのと同じなんでしょうね。どうぞお気を付けくださいませ。

コメント

コメントを投稿