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2007年8月26日 (日)

鰹節は味わい尽くしてこそ

 今日、鹿児島の地方紙、南日本新聞の”風向計”と言うコラムに「鰹節は味

わい尽くしてこそ」のタイトルの記事が載っていました。論説委員の久永純也

さんによるものです。

 「全国鰹節品評会で最高賞の農林水産大臣賞に輝いた本枯れ節の足取り

を追ったことがある。南太平洋で漁獲されたカツオが枕崎港に水揚げされ、

カビ付けと日干しを繰り返した末、本枯れ節となって店頭に並ぶまでを確かめ

たかったからだ。

 20年前の話で、今でいえばトレーサビリティ(生産履歴管理)だろうか。極上

の逸品は、東京・日本橋の老舗で1本3000円で売られていた。浜値から換算

すると、ざっと11倍の付加価値だ。

 味の芸術品にふさわしい値段と得心したが、節に傾注された職人魂を思うと

安いくらいに感じた。本枯節に限らない。

 鰹の街・枕崎市の地域活性化策について、農林漁業金融公庫鹿児島支店と

日本政策投資銀行南九州支店が「鰹節のブランド化を核に他産業と連携を図

る」よう提言した。特に最高級の本枯節に着目し、製造基準の明確化や認証制

度とトレーサビリティ制度の確立を訴える。

 「なるほど」と賛同したものの、”削って使う”習慣を復活させるのは、難事と言

わざるを得ない。今では鰹節を削って、きちんとだしを取る家庭はきわめてまれ

だ。料理屋でさえ問屋で削った物を納品させ、間に合わせるところが目立つ。

 主産地・枕崎でも本枯など仕上げ節類の生産が、30年以上前は2千トンあった

のに現在は400トンにすぎない。だしの素や削り節パックを重宝がる風潮には抗

し難いものがあるだけに、こうした二次加工品のシェア拡大に努めるのが先決だ。

 総務省家計調査の都道府県別世帯当たりの鰹節消費支出では、鹿児島は10

位前後に過ぎなかった。枕崎と山川と言う圧倒的シェアを誇る産地を抱えるという

のになんとも歯がゆい。今でもトップの沖縄の消費とは、2倍の差がある。

 日本の食文化の基層を成す鰹節は、南の食糧供給基地に芳醇な味わいを加え

てくれる食材。300年の伝統を持つ産地の強みも生かせるはずだ。しっかり、たっ

ぷり使えば、2,3番だしまで取れ、さじ加減一つで観光などにも活用できる。」

 と、ありました。

 枕崎の市民会館では、「第一回枕崎ミュージックフェステバル」が行われました。

主催は、枕崎ミュジックフェステバル実行委員会 でした。近隣のコーラスグルー

プの方々の友情出演もあり盛大だったそうです。夕方は、南凕館で、ハープの

ミニコンサートもありました。風の芸術展 の開催時の 風のコンサート です。

 毎年恒例の”かつお祭り”(子供の日)の時、鰹節の削り大会があります。子供

たちが競い合います。はじめは、毎年何やっているのだろーと思っていましたが、

そのうち、枕崎ならではの出し物と思って面白がっていましたが、今日の新聞

で、ささやかながら、子供たちに削ってたべる鰹節の存在 教える事になり

とてもいい事に気づきました。私は、だしは、いつも本枯節ですが、削ったものを

使っています。パックは、特別なパックの仕方で、使う時は、冷蔵庫に保管するの

で、便利さとか美味しさとか考えると、私は削り節で十分です。

 今日は、あちこちからふるさと枕崎に大きな応援を贈っていただいた気がしま

した。

コメント

かっづぶすぅ
昔ぁ噛み噛み
遊んかだ

ちゃん様

 コメントありがとうございます。

でしたよね!昔は。小さくなった鰹節をもらったりして。母親がかんなで削ったさきから、食べていましたよね!削りたての鰹節は格別ですからねー。何時になったら味噌汁ができるのだろーって感じでした。

我が家は子供たちも鰹節の大フアン。
鹿児島以内に住む母もおばもお歳暮もお中元も鰹節をつかいます。母一人暮らしなので味噌汁代わりに茶節。  美味しいよー  鰹節のおかげかな!83歳のいまでも元気に働れっどがいら!

訂正

鹿児島以内  は  鹿児島市内でした。
目も手元も怪しくなりました。
   
お姫様!誕生おめでとう。
バーバににて美人でしょう!

山のおばちゃん 様

 コメントありがとうございます。
お母様のお元気な源は、茶節なのでしょうね。鰹節・味噌・ねぎを入れて熱いお湯を注い食べる茶節。鰹節も全部食べるからお体にいいのでしょうねー。
ご実家にお帰りの折は、お母様に、お元気でがんばってください、とお伝えくださいませ。

 孫は、おかげ様ですくすく育っているようです。親から子、子から孫、こうして命を紡いでいくのでしょうね。

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