「牡羊座」天文雑学より
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★【神話】春分点 羊のマークは おひつじ座
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03月21日(月)00時33分:春分(太陽黄経0°)
昨日は、「春分の日」。
西洋占星術では、
太陽が黄経0°~30°の間に位置していた時に生まれた人を「おひつじ座
生まれ」としています。
春分点から黄道の1/12を「おひつじ座生まれ」に割りあてているのです。
現在、「春分点」は、うお座の中にありますが、占星術が誕生した頃は、
地球の歳差運動の関係で春分点がおひつじ座の中にありました。そのた
め、現在でも「春分点」のマークにアルファベットの「Y」の文字に似た
「Υ」の記号を使用しているのです。(?)
おひつじ座うまれは、今年の太陽の動きでは
2022年03月21日00:33~04月20日11:24 の間に
誕生した人が該当します。
「おひつじ座」は、秋の夜空で輝く星座です。誕生日の頃は、星座の「
おひつじ座」の近くに太陽が位置するため夜空では見ることはできません。
今日は、おひつじ座に伝わるギリシャ神話を紹介しましょう。
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フリクソスとヘレは、仲の良い兄妹でした。
しかし、二人がまだ幼い頃、二人の生みの母ネペレは、病で亡くなってし
まいます。そして、2度目の母親は、二人に優しくはありませんでした。
「お母さま、僕たちの本当のお母さま。 どうぞ、僕たちを助けてください。」
二人がお祈りをすると天から金色に光輝く牡羊が姿を現しました。
祈りが神様に通じたのです。この金の牡羊は、
母ネペレが神様ヘルメスから授かったものでした。
フリクソスとヘレは、牡羊の背に乗り、金の牡羊は、二人を乗せ空へ舞い上
がりました。
そして、もの凄い速さで東の国コルキスを目指して飛んで行ったのです。
ギリシャを過ぎ小アジアに差しかかったときのこと。それまで、固く目
を閉じていた妹のヘレが、そっと目を開き下を見てしまったのです。
あまりの高さに目がくらんだヘレは、思わず手を離してしまいました。
「しまった!」牡羊が振り向いた時には、ヘレは、海へと落ちてしま
った後でした。
・・・この時、振り向いた牡羊の姿を星座にしたものが「おひつじ
座」です。
ヘレの落ちた海は、彼女の名前をとって「ヘレスポントス
(Helespontos)」と名付けられました。
この海は、地中海と黒海をつなぐ海峡付近にあたり、現在は古代都市
「ダルダネス」の名をとって「ダルダネス海峡」と呼ばれています。
悲しみに暮れる兄フリクソスに牡羊は、そっと「勇気」を与えました。
コルキスに到着したフリクソスは、この地で幸せに暮したということ
です。
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