プレアデス星団(天文雑学より)
「03月08日(火)正午月齢:5.4 月とプレアデス星団が並ぶ」
と、天文雑学のメルマガにありました。お昼の事でしょうね。
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ギリシャ神話では、プレアデスは
月女神アルテミスに仕える7人の姉妹とされています。
「月がたびたびプレアデスの近くで輝くので そんな設定になったのかもね」
そうですね。
月がプレアデス星団と重なって見えることもあって「スバル食」「プレアデス食」
とか呼ばれています。
「もちろん、月の方がずっと手前にあるから プレアデス星団を月が隠してしまうんだよね」
あ、そうそう。
この「すばる食」を見て作られたのではないかと思われるギリシャ神話があります。
今回は、そのお話をご紹介しましょう。
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昔々、
プレアデスという美しい7人姉妹が居りました。
彼女たちは月の女神アルテミスの侍女です。
ある日のこと。
プレアデス姉妹は森の中で仲良く遊んで居りました。
楽しそうな笑い声が森の奥まで響いています。
そこへやってきたのは狩人オリオン。
「よう、お姉ちゃんたち、たのしそうだな。
オレも仲間に入れてくれよ」
オリオンは、仲の良いプレアデスたちを見て
自分も仲間に入れてほしかったのでしょう。
プレアデス姉妹は、
突然、大男が現れたのでビックリ。
悲鳴を上げて逃げ出してしまいました。
しかし、オリオンは、
プレアデスたちが自分を怖がって逃げているとは
気づきません。
彼女たちが一斉に逃げ出したのを見て、
鬼ごっこが始まったと勘違いしてしまいました。
「ふふん、鬼ごっこかい。
オレは狩人で、足が速いのが自慢なんだ。
お姉ちゃんたち、すぐに捕まえちゃうぞ。
ちょっと、ハンデをやろうかなぁ・・・
さぁ、そろそろ行くぞぅ~」
楽しそうに追いかけ始めたではありませんか。
プレアデスたちは逃げるのに必死。
しかし、狩人の足の速さにはかないません。
今にも追いつかれそうです。
そのへ月の女神アルテミスが現れました。
「あぁ、アルテミス様、助けて下さい」
「怖いの、怖いの」
「大男が私たちを追いかけてくるんです」
「神様、神様、お願いします」
プレアデス姉妹は口々に
アルテミスに助けを乞いました。
アルテミスは、ニッコリ微笑むとプレアデス姉妹を
大きな衣の中に隠してしまいました。
プレアデスの姿を見失ったオリオンは、
キョロキョロしていってしまいました。
「さぁ、オリオンはもう行ってしまいましたよ」
アルテミスが、衣からプレアデス姉妹を放つと
なんと彼女たちは、
7羽の鳩に姿を変えられていたのです。
鳩になったプレアデスは、
オリオンの手の届かない高い高い空へと飛び去り
星になりました。
これが、プレアデス星団です。
ところが、その後、星座になったオリオンは
再びプレアデス姉妹を追いかけ始めました。
プレアデス星団の東に位置するオリオン座。
今夜もオリオンは
プレアデス姉妹を追いかけているようです。
と、ありました。
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